日経平均の予想: 日経平均の今後の見通し070105

Friday, January 05, 2007

日経平均の今後の見通し070105

日経平均は米国市場の原油高を原因とするインフレ懸念による金利上昇と景気後退懸念による2ヶ月の下落(4月-6月)の後、一旦リバウンドして6月に200日線まで戻し、その後、ボリンジャー・バンドの下限と上限の範囲内で上下を繰り返し、直近は年初に高値を付けた後、一旦下落している状態です。昨日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、日経平均は40円ほど安く始まり、その後も売り優勢となり、結局262円安で引けました。出来高は半日で21.5億株と増加、外人は180万株の売り越しでしたが、高値更新銘柄数は反転減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はプラス幅を縮小しました。今日の下げのきっかけは円高のようですが、テクニカルにピークを示すサインが13日間出たままでしたので、ちょっとした弱気材料が出れば反落しそうな地合でしたから、やっと調整に入ったかと言う感じです。チャート上からは昨年10月高値の16902円を大きく更新し、一目均衡表の雲を抜け、200日移動平均線の上へ抜け、総合乖離率もプラス幅を拡大している点から、中期的上昇トレンドは維持されていると思われますので、特別な弱気材料がでなければ、今回の下落幅はそれほど大きくならないのではないかと思います。下値の第一目標値は25日移動平均の16800円近辺に置くのが妥当と思いますが、数日で達成してしまった場合は第二目標として75日移動平均近辺の16500円を目安と考えています。企業の業績面では、中間決算は良好で経常益は今のところ前年同期比で+16%の増益と云う結果でしたが、通期予測は+2.7%(日経平均採用銘柄予測平均増益率は7.5%)の増益予想と非常に慎重です。しかし、市場は来年2月から3月にかけての第三四半期決算発表前後に今期増益率は上方修正されるとのコンセンサスになりつつあります。今後、米国市場が強い動きが続き、外人買いが継続し、決算発表により増益率が大幅改善されれば、日経平均は、18500円近辺への上昇も考えられます。しかし、下期の業績予想に変化がなく、米国市場が下落し、外人が売り越す場合は、16500円を上限としたボックス相場へ逆戻りとなるでしょう
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては左のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》