日経平均の予想: 日経平均の今後の見通し070126

Sunday, January 28, 2007

日経平均の今後の見通し070126

昨日のNYSEとNASDAQが長期金利急騰が嫌気されて下落したことを受けて、日経平均は100円ほど安く寄り付き、主力株を中心に利益確定売りが広がり一時150円超下落する場面も見られたが、引けにかけて下げ渋り、結局36円安で引けました。外人は今日も870万株の買い越しとなりましたが、出来高は17.4億株と減少し、高値更新銘柄数は連続減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はプラス幅を大幅に縮小しました。今日は、陰線とはならず、足型からは上昇トレンド終息とはなりませんでした。外人は10日連続で買い越しとなり強力な強気材料ですが、米国長期金利の急騰は気になります。明日以降影響する惧れがあります。出来高が減少した点は気になります。出来高が減少すると、大量の利食い売りをこなせなくなります。テクニカルな指標はまだ過熱感を示していますので、基本スタンスは"中立"を継続です。これまでは、来週から始まる第三四半期の業績発表で通期の業績予想が上方修正されることを先取りした動きでしたから、業績発表が進むと、たとえ好業績でも、材料で尽くしで下げるリスクがあります。今日までのところHOYAやアドバンテストなど優良銘柄の下方修正が気になるところです。チャート上からは昨年10月高値の16902円を大きく更新し、一目均衡表の雲を抜け、200日移動平均線の上で推移し、総合乖離率もプラス幅を拡大している点から、中期的上昇トレンドは維持されていると思われますので、特別な弱気材料が出てこなければ、今後下げに転じても下落幅はそれほど大きくならないのではないかと思います。企業の業績面では、中間決算は良好で経常益は今のところ前年同期比で+16%の増益と云う結果でしたが、通期予測は+2.5%(日経平均採用銘柄予測平均増益率は7.3%)の増益予想と非常に慎重です。しかし、市場は来年2月から3月にかけての第三四半期決算発表前後に今期増益率は上方修正されるとのコンセンサスになりつつあります。今後、米国市場が強い動きが続き、外人買いが継続し、決算発表により増益率が大幅改善されれば、日経平均は、18500円近辺への上昇も考えられます。しかし、下期の業績予想に変化がなく、米国市場が下落し、外人が売り越す場合は、16500円を上限としたボックス相場へ逆戻りとなるでしょう。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》