日経平均の予想: 日経平均の今後の見通し070208

Thursday, February 08, 2007

日経平均の今後の見通し070208

昨日のNYSEは小動きでNASDAQは大幅上昇したことを受けて、日経平均は70円ほど高く寄り付き、その後、先物主導で下げ、後場も低迷して一時80円安くなることもありましたが、引け際に買い戻され、結局、前日同値で引けました。出来高は今日も22.0億株と高水準でしたが、外人は1090万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数が減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はマイナスに転換しました。今日は、国際優良株が買われ、鉄鋼や電力など大型株が売られました。どうも、国際優良株と大型株が交互に上昇と下降を繰り返していて方向感が定まりませんが、市場全体としては、もうしばらくは下げそうですので、短期投資スタンスは、"中立"から"売り"に変更します。9日は毎度波乱要因となる12月機械受注、及び1-3月期見通しが発表されますので、今回も影響が出るかもしれません。ここ2ヶ月の上昇相場は、第三四半期の業績発表で通期の業績予想が上方修正されることを前提とした動きと思われますので、業績発表が進むと、たとえ好業績でも、材料で尽くしで下げるリスクもあります。今日までのところ、東証一部銘柄の平均増益率は、+2.2%と変化はあまり有りませんが、日経平均採用銘柄予想増益率は+8.1%と若干上方修正され、比較的好調です、増益銘柄と減益銘柄の2局化が顕著となってきました。米国市場の今期増益率は+7.1%なので、日経平均が若干優位となってきました。イールド・スプレッドの差からも日本市場の割安感が有りますので、今後、日本市場への資金流入が期待できそうです。チャート上からは昨年10月高値の16902円を大きく更新し、一目均衡表の雲を抜け、200日移動平均線の上で推移し、総合乖離率もプラス幅を拡大している点から、中期的上昇トレンドは維持されていると思われますので、特別な弱気材料が出てこなければ、今後下げに転じても下落幅はそれほど大きくならないのではないかと思います。今後、米国市場が強い動きが続き、外人買いが継続し、決算発表により増益率が大幅改善されれば、日経平均は、18500円近辺への上昇も考えられます。しかし、下期の業績予想に変化がなく、米国市場が下落し、外人が売り越す場合は、16500円を上限としたボックス相場へ逆戻りとなるでしょう。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》