日経平均の予想: [070516] 日経平均の今後の見通し

Wednesday, May 16, 2007

[070516] 日経平均の今後の見通し

13日のNYSEは上昇、NASDAQが下落したことを受けて、日経平均は前日比20円ほど安く寄り付き、その後も軟調な展開となりましたが、後場切り返し、結局16円高で引けました。外人は2510万株の大幅売り越し、出来高は21.8億株と減少、安値更新銘柄数が増加して高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-529とマイナス幅が大幅に拡大しました。日経平均が上昇したとは思えない悪い内容です。規模別株価指数では、大型のみが上昇し、中型・小型は下落。新興市場も軒並み安となるなど、中小株に下げ止まる兆しが見られません。前日の機械受注で景気減速への警戒感が台頭しただけに、明日朝発表されるGDPが市場予想(前期比年率+2.7%程度)を上回るか否かに注目しないわけにはいきません。ボリンジャーバンドが狭まってきましたので、そろそろ上か下に大きく動きそうな気配です。下振れの可能性も少し出てきましたが、3月期決算発表のピークは過ぎ、今日までのところ日経平均は上昇トレンドは維持していると思われますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。主力企業の決算発表が進んでいますが、今日までのところ、東証一部銘柄の今期平均増益率は、+16.3%と好転してきました。逆に、日経平均採用銘柄予想増益率は、+5.4%と徐々に低下しているのが気になります。米国市場の今期増益率は6.9%なので、日経平均の有利さはなくなりましたが、イールド・スプレッドの差は拡大していることから、日本市場に割安感がでてきています。基本的には米国市場と連動した動きとなると思われますので、いずれ日経平均も2月高値を更新する動きになると思われます。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に復帰して、総合乖離率もまだプラス(5.2%)ですので、中期上昇トレンドには、依然として青信号が点灯しています。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が2%下回っておりこの面でも割安感があります。しかし、今後しばらく、日米市場とも、決算発表と経済指標に一喜一憂するものと思われます。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》