日経平均の予想: <070515>日経平均の今後の見通し

Tuesday, May 15, 2007

<070515>日経平均の今後の見通し

12日のNYSEは上昇、NASDAQが下落したことと、朝発表の3月の機械受注結果が事前の市場予想平均を下回ったことを受けて、日経平均は前日比100円安く寄り付き、その後も軟調な展開となり、後場も若干下落し、結局164円安で引けました。外人は840万株の売り越しで、出来高は21.6億株と減少、安値更新銘柄数が増加して高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-356とマイナス幅が大幅に拡大しました。内閣府が機械受注の基調判断を従来の「一進一退」から「弱含み」へと下方修正したことで、17日発表の1-3月GDPに対する警戒感も強まったようです。本日は3月期決算発表のピークということで、取引時間中に決算発表を行う銘柄が多く、今期見通しが市場予想を下回り株価が安値更新するという銘柄が相次ました。これが安値更新銘柄の増加の主因です。ボリンジャーバンドが狭まってきましたので、そろそろ上か下に大きく動きそうな気配ですが、下振れの可能性も少し出てきましたが、今日までのところは上昇トレンドは維持していると思われますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。主力企業の決算発表が進んでいますが、今日までのところ、東証一部銘柄の平均増益率は、+12.2%と好転してきました。逆に、日経平均採用銘柄予想増益率は、+6.0%と徐々に低下しているのが気になります。米国市場の今期増益率は6.9%なので、日経平均の有利さはなくなりましたが、イールド・スプレッドの差は拡大していることから、日本市場に割安感がでてきています。基本的には米国市場と連動した動きとなると思われますので、いずれ日経平均も2月高値を更新する動きになると思われます。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に復帰して、総合乖離率もまだプラス(5.0%)ですので、中期上昇トレンドには、依然として青信号が点灯しています。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が3%下回っておりこの面でも割安感があります。しかし、今後しばらく、日米市場とも、決算発表と経済指標に一喜一憂するものと思われます。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》