日経平均の予想: <070813>日経平均の今後の見通し

Monday, August 13, 2007

<070813>日経平均の今後の見通し

8/10日のNYSEとNASDAQが下げ止まったことを受けて、日経平均は前日比30円ほど安く寄り付き、その後上昇し一時190円ほど上昇しましたが、売り直され、結局35円高で引けました。出来高は24.7億株と高水準でしたが、外人は1040万株の売り越しで、安値更新銘柄数が減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-391とマイナス幅は拡大しました。
FRBが緊急声明発表と3日連続の資金供給を実施、信用収縮懸念の沈静化に動いたことで市場心理はやや落ち着きを取り戻したようです。しかし、急反発とはならず、不安定な状況は続いています。
今日はサブプライムローン損失処理に絡む海外ヘッジファンドの大量の反対売買は無かったようです。一応先週で終った感じです。
ここから先も、米国市場が8/6の安値を割るかどうかが今後を占う重要なポイントと思います。今夜も米国市場を注目する必要が有りそうです。
日本市場の方は3/5の安値16500を割るかどうかにかかっているようです。中期的には、一目均衡表では雲の下に在り、総合乖離率もマイナス(-12.5%)で、まだ200日線割れ(-2.9%)と云う状態です、また200日線から大きく乖離したことで中期下降トレンド入りの可能性が高くなってきました。
テクニカルには、8/2の安値は先週末の終値では割らなかったものの、ざら場ではほぼ同値となり、首の皮一枚で繋がっている感じです。しかし、ファンダメンタルからはほぼ安値圏に到達したと思われますので、中、長期投資には絶好の機会が到来しているとも言えます。今日は、こういったバリュー株に上昇するものが目立ちました。
目先は、相変わらず米国市場次第がという状況が続きそうです。イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場もバリュー株中心に見直されると思います。
それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が5.0%下回り、日本市場は売られ過ぎの面があります。
今後も、米国市場の、インフレと金利の動向、サブプライム問題再燃と信用収縮懸念、政局と業績発表動向に注意しつつ、反転できるかどうかを見極める必要が有ります。
ここからの売買シナリは、3/5の安値16500を割れば売り、割らずに反転すれば買い、が良いように思います。

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