日経平均の予想: <070821>日経平均の今後の見通し

Tuesday, August 21, 2007

<070821>日経平均の今後の見通し

8/20日のNYSEとNASDAQが小幅な上昇だったことを受けて、日経平均は前日比40円ほど高く寄り付き、その後も上昇、後場に一時370ほど高くなる場面もありましたが、結局168円高で引けました。外人は950万株の売り越しだったものの、出来高は20.3億株と高水準で、安値更新銘柄数が減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-263とマイナス幅が縮小しました。
昨日の米市場では信用収縮懸念が根強く、下げに転じる場面もあったが、FRBが金融市場の混乱収束に向けて資金供給を続けた上、バーナンキFRB議長らの三者会談のニュースが伝わり、落ち着きを取り戻したようでした。尾身務相がポールソン財務長官とサブプライムローン問題などについて協議し、連携を確認したと伝えられたことも日本マーケットの下支え要因となったようです。明日は米三者会談の結果思い切った追加的な政策が打ち出されるかが最大の関心事となりそうです。
今日も終値で16000円には到達せず、需給による反発の域をでていません。サブプライム問題は根本的には解決されておらず、投資家はまだ疑心暗鬼であり、積極的な買いは入っていないようです。今後しばらくは米国市場の立ち直りに期待する他はありません。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-24.5%)幅は深く、200日線は下向きとなり、200日線との乖離率は(-8.0%)と云う状態です。チャートはサブプライム問題が企業業績に影響し、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。
しかし、ファンダメンタルに問題のないバリュー株はつれ安し、今年の安値圏に到達したと思われますので、中、長期投資には絶好の機会が到来していると言えます。イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場もバリュー株中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が7.5%下回り、日本市場は異常に売られ過ぎと言って良いでしょう。
今後も、米国市場の、年後半の景気の動向、サブプライム問題に伴う信用収縮と景気後退懸念、外人の売買動向に注意しつつ、どこまで、反騰するかを見極める必要が有ります。
当面の目安は窓埋めとなる16400円まで戻せるかどうかだと思います。ここからの売買シナリは、米国市場が上昇することが前提ですが、引き続き、16400円前後までもどし、そこでもたつけば売りというシナリオを考えています。

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