日経平均の予想: <070830>日経平均の今後の見通し

Thursday, August 30, 2007

<070830>日経平均の今後の見通し

8/29日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比170円ほど高く寄り付き、その後一時260円ほど高くなる場面もありましたが、徐々に値を崩し、結局140円高で引けました。外人は250万株の売り越し(12日連続)となり、出来高は15.2億株と今日も低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-68とマイナス幅が縮小しました。
米株式相場はサブプライム問題と景気に対する安心感が広がり上昇。日本市場も、朝方から幅広い銘柄に買い戻しが入りましたが、後場に入ると円が下げ渋り、円高警戒感が高かまり輸出関連株の上値が重く、日本市場の弱さが再確認されました。今日も出来高は少なく、様子見気分が強かったようです。
日柄的にはまだ下落し易い時期に在り、来週月曜が米国の休日であることや週末のFRB議長の講演も気になることから、31日も様子見気分で冴えない展開が予想されます。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-16.5%)幅は深く、200日線も下向きで、200日線との乖離率は(-6.5%)と云う状態です。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。すなわち、サブプライム問題が日本企業の業績に影響しかねないとの危惧現していると解釈できます。
しかし、短期的には、ボリンジャーバンドの下限ラインが上昇に転じた点は良い兆候と思われます。このラインと株価が再接近した時が2番底になる確率が高いと思われますので、下値切り上げが期待できます。
イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場もバリュー株中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が8.9%下回り、日本市場は異常な売られ過ぎが続いています。
今後も、米国の景気の行方、サブプライム問題が景気後退に繋がる悪材料の出方と日本市場での外人の売買動向に注意しつつ、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面は25日線までさらに上昇するのか、2番底に向け下落するかですが、過去の出来高を見ると16400円から17000円にはかなりの戻り待ちの売りが控えていると考えられますので、通過にはかなりのエネルギーが必要と思われます。今の出来高ではとてもムリでしょう。
ここからの売買シナリは、閑散相場に売りなし、との格言を取り入れ、出来高が増えない限り、方向感が定まるまで一旦お休みが良いように思います。

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