日経平均の予想: <070831>日経平均の今後の見通し

Friday, August 31, 2007

<070831>日経平均の今後の見通し

8/30日のNYSEは小幅下落でNASDAQが小幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比120円ほど高く寄り付き、その後も終日堅調に推移し、結局415円高で引けました。外人は220万株の買い越し(13日ぶり)となり、出来高は18.4億株と低水準ながら若干増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+97とプラスに転換しました。
冴えない展開を予想していましたが、寄り付き前の外人の久々の買いや月末で投資信託の設定や機関投資家の「お化粧買い」といった需給関係の改善を受け、輸出関連株中心に買われました。「ブッシュ米大統領がサブプライムローン問題に関し、対策を発表する見通し」と伝わると後場は一段高となりました。出来高は低水準ながら増加に転じ、高値引けとなったことから、来週に期待を繋げる結果となりました。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-9.0%)幅は深く、200日線も下向きで、200日線との乖離率は(-4.1%)と云う状態です。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。すなわち、サブプライム問題が日本企業の業績に影響しかねないとの危惧を現していると解釈できます。
しかし、短期的には、ボリンジャーバンドの下限ラインが上昇に転じた点は良い兆候と思われます。このラインと株価が再接近した時が2番底になる確率が高いと思われますので、下値切り上げが期待できます。
イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場もバリュー株中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が6.5%下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。
今後も、米国の景気の行方、サブプライム問題が景気後退に繋がる悪材料の出方と日本市場での外人の売買動向に注意しつつ、ここからの方向を見極める必要が有ります。当面は25日線まで戻りましたので、200日線までさらに上昇するのか、2番底に向け下落するかですが、過去の出来高を見ると16650円から17000円にはかなりの戻り待ちの売りが控えていると考えられますので、通過にはかなりのエネルギーが必要と思われます。今の出来高ではとてもムリでしょう。
ここからの売買シナリは、16650-17000の壁で押し戻されれば売り、すんなり抜ければ200日線まで買いが良いように思います。

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