日経平均の予想: <070926>日経平均の今後の見通し

Wednesday, September 26, 2007

<070926>日経平均の今後の見通し

9/25日のNYSEとNASDAQは小幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比同水準で寄り付きましたが、その後は狭いレンジながら堅調に推移し、結局34円高で引けました。出来高は17.5億株と低水準ながら、外人は100万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+67と14日ぶりにプラスに転換しました。
米国市場では、8月の米中古住宅販売件数が5年ぶりの低水準となり、9月の消費者信頼感指数が予想以上に低下しましたが、悪材料とはならず、かえって追加利下げ期待が高まったようです。
日本市場は幅広く買われた割には日経平均の伸びは鈍く、16500円の手前で足踏みしています。出来高は相変わらず低水準です。このレベルの出来高では大量の戻り待ちの売りが控えている16600-17000を一気に抜くことは困難と思われます。一方、25日線は上昇に転じましたので、下落に転じた場合でも25日線が下値支持線となる可能性が高いように思います。大きな材料がなければ、結局しばらくは16200から16650の範囲の動きと想定されます。
中期的には、一目均衡表ではかなり雲に近づいてきましたので、日経平均が順調に上昇すれば上に抜ける日も近そうでが、総合乖離率は-7.3%、200日線との乖離率は-4.9%と縮小したものの相変わらずマイナスです。チャートは昨年11月の安値を割り込み、中期下降トレンド入りも、まだ、あり得えますが、9/3の高値16576円を抜けば下降トレンド脱却と考えられます。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.4%下回り、日本市場は売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、徐々にこの差が埋まるものと思われます。
今後も、サブプライム問題に起因する信用収縮の景気への影響と日本の政局の行方で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面は9/3の高値16576円を抜くか否かに注目する必要があります。ここからの売買シナリオは、
①16576円を抜かずに下落するケース、
②16576円を抜いてボリンジャーバンド2σ(16650円近辺)近辺で下落
の2つのケースを念頭に置き、いずれの場合も25日線までの下落を想定しておけば良いと思います。

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