日経平均の予想: <071105>日経平均の今後の見通し

Monday, November 05, 2007

<071105>日経平均の今後の見通し

2日のNYSEとNASDAQが小幅上昇でしたが、日経平均は前日比60円ほど安く寄り付き、前場は軟調に推移、後場に一段安となり、結局248円安で引けました。出来高は20.0億株と減少し,外人は100万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-229とマイナス幅が拡大しました。
米国株式市場では米雇用統計が市場予想を上回りダウ27ドル高で終わりましたが、損失拡大懸念で金融株は下落するなど、乱高下しサブプライムローン問題に対する警戒感が依然強いようです。日本市場はシティーの巨額損失報道と、政局混乱、アジア株式相場がほぼ全面安となったことなどで、大幅下落しました。
今夜の米国市場の下落を予想した動きと思われます。日経平均は今日の下げで下値抵抗線を割った形となりました。明日以降、10月25日の安値16200円を割ると、短期下降トレンド入りの可能性が増します。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-11.9%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-5.8%とマイナス幅が拡大、25日線も下向きとなりましたので、中期的なトレンドとしては、赤信号直前です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が15.2ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
日米とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、11月中旬までは企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
政局混乱とサブプライムローン問題再燃で、ボリンジャーバンド下限に接近するところまで下げてきました。当面は16000近辺までの下げを考えた方が良さそうです。
昨年は9月下旬、11月下旬がボトムでした。今年は9月上旬がボトムでしたので、今月のボトムは上旬につけそうです。

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