日経平均の予想: <071121>日経平均の今後の見通し

Wednesday, November 21, 2007

<071121>日経平均の今後の見通し

20日のNYSEとNASDAQは小幅上昇しましたが、日経平均は前日比100円ほど安く寄り付き、前場は100から200円安のレンジで動いていましたが、後場、一段安となり、結局373円安で引けました。寄付き前の外人は2700万株の売り越しで、出来高は21.7億株と減少しましたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-185とマイナス幅が縮小しました。
米国株式市場では、FOMC議事録公開を受けて売られる場面もありましたが、ヒューレット・パッカードの好決算や資源株上昇が相場を支えました。日本市場では米国市場の反発にもかかわらず、前日の上昇がFRB緊急利下げのうわさによるものだったことから、反動の売りが優勢になり、円高の動きやアジア株が全面安が売りを加速したようです。期待に反して、終値でも月足の下値抵抗線である15000円を割ってしまいましたので、長期上昇トレンド終焉の危惧が現実感を帯びてきました。
一目均衡表では雲の1600円下に在り、総合乖離率は-30.3%とマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-13.5%とマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が14.1ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.4%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差が-1000を超えましたので経験的には底値圏ですが、残念ながら昨日の安値が目先の底であったことは確認できませんでした。
とりあえずの下値の目途は、7月高値から8月安値の値幅が3000円ですので、10月高値から3000円下げるとすると14490円と言うことになります。

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