日経平均の予想: <071126>日経平均の今後の見通し

Monday, November 26, 2007

<071126>日経平均の今後の見通し

23日のNYSEとNASDAQは上昇したことを受けて、日経平均は前日比30円ほど高く寄り付き、後場中頃まで上昇し一時前日比400円ほど高くなる場面もありましたが、その後下落し、結局246円高で引けました。外人は170万株の売り越しで、出来高は21.6億株と低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-70とマイナス幅が縮小しました。
23日の米国株式市場は、短縮取引で薄商いのなか金融株を中心に自律反発狙いや値ごろ感の買いが入り、年末商戦への期待感から小売株の一角も上昇しました。日本市場では前週末の米株式相場が急反発したことを受け、国内でも金融株を中心に自律反発狙いの買いが入ったようです。しかし出来高は少なく、外人も売り越しですので、本格的な買いとは言えません。
一目均衡表では雲の1300円下に在り、総合乖離率は-23.5%とマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-11.7%とマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が12.3ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.4%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差が-1000を超えましたので経験的には底値圏ですが、外人買いが復活するまでは本格的上昇とは言えません。

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