日経平均の予想: <080109>日経平均の今後の見通し

Wednesday, January 09, 2008

<080109>日経平均の今後の見通し

8日のNYSEとNASDAQが大幅に下落したとを受けて、日経平均は前日比170円ほど安く寄りつき、前場は一時260円安となる場面もありましたが、その後上昇に転じ、結局70円高で引けました。外人は280万株の買い越しで、出来高は22.4億株と3日連続増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-916とマイナス幅が拡大しましたが減少傾向。
8日の米国株式市場市場はAT&TのCEOが、米景気の減速により家庭向け事業が悪影響を受けそうだと述べたことが伝わり、同社株が急落。9日夕のアルコアを筆頭に米主要企業の決算発表が本格化するのを控え、幅広い銘柄に売りが出たようです。
日本市場は朝方は一昨年6月14日の安値以来となる14200円台後半まで下落しましたが、値ごろ感から主力株に買いが入り、後場に入って上げに転じました。薬品、海運株、鉄鋼株、商社株、銀行株などが買われました。シカゴ先物市場でNASDAQ100が堅調だったことや、アジアの主要株価指数が上昇していたことも材料視されたようです。
一目均衡表では雲の800円下に在り、総合乖離率は-27.2%とマイナス幅は若干縮小、200日線との乖離率も-13.4%とマイナス幅が若干縮小しました。3つとも依然マイナスですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が6.9ポイント下回るところまで縮小しました。米国市場離れの始まりでしょうか?
今後も米国市場の動きと景気動向、日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国市場は、悪材料が重なり大きく下落しました。その影響で日経平均は今日も安値を更新しましが、ここ数日の下げで短期のテクニカル指標が目先の下げ過ぎを示していたこともあり、米国市場のリバウンドを先取りした形でリバウンドしました。しかし、米国市場は1月中旬の米企業の決算発表が終わるまでは大きくは反発しずらいと思われますので、もうしばらくは下値を固める展開と思われます。日本市場が独自に25日線越えの本格的なリバウンドに向かうかどうか注目したいと思います。

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