日経平均の予想: <080418>日経平均の今後の見通し

Friday, April 18, 2008

<080418>日経平均の今後の見通し

[市況]
17日のNYSEとNASDAQが小動きでしたが、日経平均は30円ほど高く寄りつき、一時前日比80円ほど安くなる場面もありましたが、その後は戻し、結局78円高で引けました。出来高は15.8億株と低水準で、外人は1030万株の買い越しでしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況ですがピークアウト感がでてきました。
17日の米国株式市場では、ファイザーの発表した一株利益が市場予想に届かなかったほか、ユナイテッド・テクノロジーズの収益見通しが予想を下回るなど、今期業績見通しへの失望がでて、さらに4月の連銀製造業景気指数が-24.9と、市場予想の-15を大きく下回ったことも嫌気され、相場は軟調に推移しましたが、前日夕にIBMが発表した見通しが市場予想を上回ったことが支援材料となったようです。
18日の日本市場では、17日に米メリルリンチが1―3月期決算で最終損益が赤字に転落したことを発表しにも関わらず、米市場で金融株が買われた流れを受け、過度な悲観論が後退し、金融株が底堅く推移しましたが、13500円に接近すると戻り待ちの売りも出て、上値の重さもあるようです。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-6.0%までマイナス幅が縮小、200日線との乖離率も-12.0%までマイナス幅が縮小しました。大分改善してきましたが、中期的トレンドは、まだ"赤信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.2ポイントと少し拡大しましたが、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が4.3ポイント下回わる程度に改善し売られ過ぎ感は減少傾向です。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出ましたが、2月高値はまだ抜いていませんので、11700-12700の持ち合いの中であることは変わりません。Nasdaqは、25日線を抜き75日線に到達しましたが、一目均衡表の雲の中に在ります。一方、日経平均は、5日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の中に在ります。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場では予想を下回ろ景気指数の発表がありましたが主要企業の業績発表はまちましで小動きでした。しばらく、決算発表に一喜一憂しそうです。今のところ金融機関の1-3月期の決算発表は相場への影響は限定的です。今夜のシティーの業績発表を問題なく通過すれば、とりあえず信用収縮懸念は後退するものと思われます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は払拭はされないと思われますが、米国政府は公的資金注入問題に対して数ヶ月の時間は得たこと云うことにはなりそうです。本格反転には金融機関の破綻懸念の払拭が必要です。米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。

[今後の見通し]
日経平均は、寄り付きは米国主要企業の決算発表次第、日中は指数先物次第で上下しているようです。出来高が少ないので仕方ありません。日本企業の3月期決算発表が本格化する今月末までは、この状態が続きそうです。ドル換算チャートでは、一目均衡表の雲の上に在り、2月高値に並びましたが、上昇トレンドの確認の為にはもう一段の上昇が欲しいところでしす。


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