日経平均の予想: <080424>日経平均の今後の見通し

Thursday, April 24, 2008

<080424>日経平均の今後の見通し

[市況]
23日のNYSEとNASDAQが小幅上昇したことを受けて、日経平均は30円ほど高く寄りつき、その直後に一時70円高もありましたが、その後は下落し80円安もありましたが、結局38円安で引けました。外人は2770万株の大幅買い越しとなりましたが、出来高は15.8億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
23日の米国株式市場では、モノライン大手アムバックが発表した1―3月期決算は、多額の評価損計上などで大幅赤字に転落するなど金融株が下げましたが、米ボーイングやEMCの1―3月期決算で一株利益が市場予想を上回り、ブロードコムや、ファーストフード大手のヤム・ブランズの決算も市場予想を上回ったことで、企業業績懸念がやや後退し、買いにつながったようです。
24日の日本市場では、市場予想に未達だったファナックや09年3月期の見通しを非開示にしたJFEが下げたことが相場の重しになったようです。出来高が少ない中先物主導で上下する方向感のない相場でした。

[テクニカル視点]
一目均衡表では一時雲の上に抜け、総合乖離率は-5.5%とマイナス幅が若干拡大、200日線との乖離率も-11.1%とマイナス幅はほとんど変わらずで。中期的トレンドは、"黄信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.2ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差も、日本市場が6.0ポイント下回わるレベルに拡大して、売られ過ぎ感は若干拡大しました。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。11700-12700の持ち合いを脱し上昇トレンドを確認しました。今後は12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqは、25日線、75日線と直近の高値を抜き、一目均衡表の雲の中に在りますが、雲の上限に達しました。一方、日経平均は、25日線、75日線と直近の高値を抜き、一目均衡表の雲も一時抜きました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場ではアムバックが1―3月期決算で多額の評価損を計上しましたが、市場全体への影響は限定的でした。金融機関の1-3月期の決算発表は相場への影響は限定的で、主要企業の好業績発表には敏感に反応する傾向は変わっていないようです。主要の金融機関の業績発表を問題なく通過しましたので、とりあえず信用収縮懸念は後退するものと思われます。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないと思われます。本格反転には金融機関の破綻懸念の払拭が必須と思います。今後は米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。

[今後の見通し]
日本市場は相変わらず出来高が少なく、日中は先物の影響が大きい状況が続いていますが、日本企業の3月期決算発表が始まりましたので、日本市場独自の動きも出てきそうです。日米とも目先は日柄的に悪材料に敏感な時期と思われますが、25日線が75日線を抜き、上昇に転換してきましたので、下げても25日線までと思われます。

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