日経平均の予想: <20090201>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

Sunday, February 01, 2009

<20090201>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
先週は日米主要企業の決算と経済指標の予想以上の悪化で売られました。今週も日本市場で10-12月決算発表が続きますので、悪材料が出易い環境と思われます。一方、中長期的には、世界同時不況と、ヘッジファンドの売り圧力、不動産価格の下げ傾向に変化は見られません。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は-1.2ポイントとなりました。先週と比べ割高度は0.9ポイント増加しました。200日線乖離率差では、1.7ポイント割安となり、先週比2.5ポイント割安幅は縮小しました。日本市場は決算内容次第では一段安もありそうで、ファンダメンタルからは下ぶれリスクが高くなっています。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の自律反発は長くは続かず、25日線に届かずに下落しましたので、今週は年初来安値を下回る可能性が高くなってきました。
②決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-53.4%の減益予想に悪化しました。先週も、悪化しました。
③長期金利は米国で若干もどし、日米の金利差は1.4%から1.6%に拡大し、為替は88-90円台と円安ぎみに推移しました。今週も急激な円安は想定できないものの、急激な円高もなさそうです。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強気材料となりました。
⑤外人は1月3週は売り越しで、1月4週も売り越だった可能性が高く、今週も売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①②⑤が弱気材料でした。今週も①と日本企業業績がキーポイントと思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-30.0%となり先週と比較してマイナス幅は3.0ポイント縮小し、総合乖離率は-40.8%となりマイナス幅は12.1ポイント縮小しました。3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は25日線の下に在りますが、9日線の上にありますので短期的には"黄信号"です。米国市場はNY Dowは25日線、9日線の下に在ります。,Nasdaqも25日線、9日線の下に在りますので、短期的には"赤信号"です。

[今週の見通し]
今週は、ファンダメンタル面では企業業績悪化と米雇用統計を警戒した動きが有りそうです。一方、テクニカル面では、米市場が"赤信号"となり、日本市場も9日移動平均線を割りそうですので、こちらも悲観的にならざるを得ません。これ等を覆す、バッドバンク構想の大幅進展、等の好材料が出ない限りは弱気にならざるを得ません。


ブログランキング・アップに、ご協力をお願いします。
下のボタンをクリック!

世界の市場のリアルチャートはこちら=>世界の市場のリアルチャート

注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください