日経平均の予想: <20091125>日経平均の今後の見通し

Wednesday, November 25, 2009

<20091125>日経平均の今後の見通し

[市況]
24日、NYDowとNASDAQは下落しました。25日の日経平均先物は、前日比10円安で寄り付きました。その後は終日20円安と60円高のポックス相場となりました。最終的に60円高で引けました。日経平均は40円高で引け、出来高は19.5億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、980万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては「売り」が有利の状態ですがボトムアウト感があります。

24日の米国市場は、米連邦預金保険公社が経営に問題がある機関が6月末より増えたと発表したことで、一部金融機関の財務懸念が出たことや、中国や欧州市場で銀行株が下げたことなどから、米金融株の売りにつながりました。しかし、午後にFRBが来年の実質GDP成長率見通しを上方修正したことが伝わったことで、NYDowは下げ渋って終了しました。
25日の日本市場は、米市場の下落を受けて安く始まりましたが、前日の下落で米国株安への織り込みが進んでいたほか、200日移動平均線への接近で値頃感も台頭し、売り一巡後はやや切り返しました。

[テクニカル視点]
日経平均は9日線と25日線の下にあるので、短期トレンドには赤信号が点っています。総合乖離率は-10.5%とマイナス幅を縮め、200日線との乖離率は+0.9%とプラス幅を拡げました。日経平均は一目均衡表の雲の下にあり、3つの要素のうち1つがプラスなので、中期的トレンドには黄信号が点っています。また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線・25日線・75日線および一目均衡表の雲を下回っています。
NYDowは、9日線・25日線・75日線・200日線および一目均衡表の雲の上にあります。NASDAQは、25日線・75日線・200日線および一目均衡表の雲の上にありますが、9日線を下回りました。米国市場の短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。中期トレンドには青信号が点っています。
テクニカル的な指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が16.6ポイント割安であることを示しています。日本市場の割安幅は、0.9ポイント縮小しました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2010年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が0.8ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国と中国における実体経済の見通し」「欧米の金融機関の損失拡大による金融危機再来」「為替の動向」といった事柄を興味の対象としているようです。
米国の7月~9月期のGDPや、10月のISM製造業景況感指数、10月の小売売上高などは、市場予想を上回っています。米企業の7月~9月期決算は概ね好調で、労働生産性指数は上昇しました。一方、住宅関連では10月の住宅着工件数が大幅に減少したものの中古住宅販売は増加しました。11月の消費者態度指数は前月を下回り、景気指標はまちまちです。10月の失業率は10%を超えています。
ストレステストの結果発表により金融危機は短期的には遠のきましたが、時価会計基準が緩和されたこともあり、金融機関の不良資産が本当に減少しているかどうかは定かではありません。また、地銀の不良債権問題や、ノンバンク大手CITの破綻の影響も懸念されます。このような環境の下、FRBは当面、超低金利政策を維持するようです。
オーストラリアの中央銀行が利上げしたことを見るに、世界的な低金利政策は、各国の事情による金利政策に取って代わられつつあるようです。為替は今後も、金利差の変動に大きく左右されるでしょう。

世界景気は底を打ったように見えますが、前年からの落ち込み幅は小さくありません。輸出の低迷や雇用の減少は、世界中で継続しています。また、2010年まで続くと言われる商業用不動産価格の下落や個人向けローンのこげつきは、金融機関の不良債権の増加を懸念させ、企業および個人の資金調達に悪影響を及ぼしています。加えて、新型インフルエンザの蔓延が欧米やアジアの経済を停滞させるのでは、との懸念も無視できません。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要です。
ちなみに、シティグループの株価は24日、下落しました(1月高値7.59ドル・3月安値1.02ドルに対し、現在4.21ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、予想PERが32.0、PBRが1.17となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、NYDowの下落にも関わらず上昇しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-5.2%となり、日経平均の割安幅は500円に縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間、-690円~-480円の間で推移しています。
今夜の米国市場では、10月の耐久財受注や10月の新築住宅販売、11月のミシガン大学消費者信頼感指数の発表が注目されそうです。上昇傾向が続くかどうかに注目したいと思います。
日本市場は200日線の9348円を意識した動きとなりましたが、手がかり難から、反発の勢いはありません、米国市場が崩れれば、一段安もありそうです。米国株が堅調なら現状維持といったところでしょう。


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